対話について
話を聞くことから、次の景色は始まる
答えるためではなく、その人の歩みを知るために
SCENENOTENEXT SCENE / 2026.10.18
ラジオで対話をするなら、まず大事にしたいのは、上手な答えを返すことではなく、その人の話を聞くことです。話の先を急がず、その人が見ていた景色を知ろうとするところから始めたいと思っています。
人の話を、自分の答えに急がない
誰かが迷いや苦労を話してくれたとき、励ましたくなったり、自分の経験を伝えたくなったりします。それは自然なことです。ただ、答えを急ぐほど、相手が本当に話したかったことから離れてしまうことがあります。
なぜその道を選んだのか。選ばなかった道は何だったのか。決める前に一番怖かったことは何か。少しずつ聞いていくと、最初の一言だけでは見えなかった背景が現れます。
声には、言葉だけでは分からないものがある
ラジオは、声で届けるメディアです。同じ言葉でも、間の取り方や、少し考えてから話す声には、その人が重ねてきた時間が表れます。聞く側も、文章を読むときとは違う形で、その人の歩みに近づけます。
SCENE NOTEでは、その対話から見えたことや、番組をつくる中で考えたことを文章に残していきます。声で受け取った人にも、まず文章から出会った人にも、もう一度考えられる場所にしたいからです。
違う人生を知ると、自分の景色も変わる
自分とは違う仕事、違う年代、違う選択をしてきた人の話でも、どこか一つ、自分と重なる部分があります。反対に、自分なら選ばなかった道を知ることで、いま立っている場所が見え直すこともあります。
話を聞くことは、その人を理解したつもりになることではありません。まだ知らない景色があると気づくことです。その気づきから、聞く人自身のNEXT SCENEが始まるのだと思います。